ヌメ革の特徴と魅力

「なないろかばん」が提供する革は全て「ヌメ革」を使用しています。
ではヌメ革とはどういう革をいうのでしょうか。
販売店やネット、雑誌などの商品紹介などで耳にされた事がある方もいらっしゃると思います。
今日は少しでも皆様にヌメ革の特徴や魅力をお伝えし、よりヌメ革を好きになって頂ければ幸いです。

革の分類

革は大きく分けて二種類の革に分けられます。

それは「植物タンニン鞣し」と「クロム鞣し」の二種類です。

「鞣し」とは、「皮」を「革」にする工程のことを言います。
「皮」とは未だ表面に毛が付いている状態のことを言い、そのままですとファッション用のバッグやお財布などに使える状態ではありません。そんな皮(腐敗しないように塩漬けされた皮)の汚れを落とし、毛を削ぎ、皮を綺麗な状態(革に加工出来るまでの状態にする)にすることを「鞣し」と言います。

まず、「植物タンニン鞣し」です。植物タンニンは、植物の木質部、葉、樹皮、根、実などにあります。そんな植物性のもので鞣しているので、環境に優しく、人にも優しいです。自然由来のものを使用しているため、バッグなどを使い古し、もし手放す事になった際に燃やしても有害な物質が出ません。

次に「クロム鞣し」です。準備工程の終わった皮を、塩基性硫酸クロム鞣剤で鞣します。クロム革は特に有害ではありませんが、クロムの成分によるもので燃やすと6価クロムという有害物質が発生します。可燃は危険ですので、不燃として取り扱うことが必要となると思います。

ヌメ革の特性

大きな特性の一つでもある「可塑性」。可塑性とは個体に力を加え変形させたとき、力を取り去っても歪(ひず)みがそのまま残る性質を言います。ヌメ革は「水」に大きく反応します。革を湿らせ自分の好きな形を形成させ、乾かすとその形がそのまま残ります。
商品として丸みのあるものを表現する際や、花びらを形作ったり。さらに、ペンケースなどの膨らみをダーツやタックを入れずに立体的に形作ることが出来ます。子供のころに粘土遊びした感覚で革で遊んでみるのも面白いと思います。この特性はクロム鞣しをした革には無い特性です。

一枚目の写真・・・革を水で湿らせた状態

二枚目の写真・・・湿っている間に四隅をつまんで、さらに四辺を折り曲げます。乾かしたら、ちょっとした小皿が完成です。鍵やアクセサリー入れに。

経年変化

革は使いこむほどに表情を変えます。
例えば最初は茶色だった革が、手による摩擦や油で艶が出て、少しこげ茶色に近づいたり・・・。
最初は少し硬かった革がどんどん肌に馴染んで段々柔らかくなっていく・・・。(これは革の繊維がほぐれるからです。)
濃いブルーが太陽の日差しなどで色が少し抜けてしまったり。もしかしたらデメリットと思うことかもしれませんが、人の肌と同じようにヌメ革も日焼けをしたり、水に濡れたらシミになったり、ある意味人間味のある素材かもしれません。ですから、なおさら愛着が湧いてくる。使い捨てにするのではなく、お修理をして出来るだけ長く一緒に居たい。そう思ってしまうのかもしれません。

写真は三年使用しているなないろかばんのトートバッグです。最初は持ち手が硬かったですが、今では自分の手に馴染むほど柔らかくなり、肩にしっくりきています。持ち手の当て革も艶が出ました。

安全性

お家の中に小さなお子さんやペットちゃんがいらっしゃったりしますか。バッグや財布、キーホルダーなど意外とその辺にポンっと置いてしまっていることが多いと思います。そうすると誤って口に中に入れてしまったりすることも・・・。ペットちゃんは噛みちぎってしまうこともあるかもしれません。出来るだけ危険な要素を減らすためにも、化学薬品を使用していない点も安心に一歩近づくかもしれません。

エッジ

エッジとはバッグや財布などの「ふち」。「へり」の事。ボンドなどで張り合わせた後、紙やすりで念入りに磨き、毛羽立ちや凸凹を無くします。その後、CMC(セルロースから作られた粘りの強い糊の事)を指に取り、そのヘリ部分に刷り込ませていきます。軽く湿る位塗ったら布でこすり、さらに木の棒で磨きます。この工程を肌に触れたときに優しく感じるまで何度も繰り返します。納得いくまで行ったら、仕上げに蜜蝋をこすり付け、布で軽く擦ります。
そうすることで手に触れたとき、そしてお洋服に触れたときも優しい状態に仕上がります。

この仕上げは植物タンニン鞣しの革だからこそ出来る性質なのです。
ゴム製や顔料で塗られたコバでは感じることのできない心地よさを感じて頂けたら幸いです。

皆さんも一緒にヌメ革を育ててみませんか。

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